加工事例 / 甲南ラボ

2024/10/04

【必見】意外と奥が深い、加工断面の世界【Vol.42】

こんにちは、(株)甲南 広報担当です。 早速ですが、、、 今年の3月、「スポンジの厚み・寸法公差」 について配信いたしました。 気になる公差の特集だったこともあり、 たくさんの方にご覧いただけました(泣) ありがとうございます!とても励みになります! 今月は検証してみたシリーズ第3弾といたしまして 「加工断面の仕上がり」についてお送りいたします。 少しマニアックなトピックですが、外観が重要な製品などは侮れない部分ではないでしょうか。 今回も甲南が誇る品質保証室のメンバーが 素晴らしい資料を作成いたしましたので、この記事の末で配布いたします。 ぜひご覧くださいませ。

加工断面とその仕上がり

加工断面とは加工などで手が加わった厚みの部分を指しています。 機械での加工ではありますが実はよく見ると ひとつひとつ仕上がりが違います。 すべて同じように仕上がるのが理想ではあるものの、 そう簡単にいかないのがものづくりの難しいところ。 差が出る要因は様々ありますが今回は 加工方法のちがい 素材や硬さのちがい この2つについて深掘りしていきます。

加工方法の違いについて

甲南で異形状(長方形ではない形)の加工を行う場合、 実際に加工の手段として選択肢に上がるのは カッティング(プロッター)加工、 打抜(トムソン加工)。 本検証でもこの2種類について見ていきましょう。 なお、今回用意した素材はポリエチレンスポンジL-1400・20mm。 形状は右の2種類で設定しました。

カッティング(プロッター)加工

プロッターは描いた図面データどおりに素材を切り出してくれるすごい機械です。 せっかくなので今年の2月に入ったばかりの最新マシンを使ってもらいます。

きれいでかっこいいです

打抜(トムソン)加工

20mmの素材ということもあり、分厚い素材の抜きに適した 「クランク型」という機械で加工します。

20mmこえたらこの子がいちばん

まずはプロッター

なんか反ってますが加工断面はまっすぐのようです。

クランク

・・・・お?

ちょっとえぐれている なんと、まったく同じ素材で加工したにも関わらず、加工断面に少し差が出ました。 反っているのは少し話と違うので一旦おいておきます。

素材によるちがい

「スポンジ」とひとことで片付く素材にもかなり幅があります。 原材料が異なったり、同じ原材料でも発砲させる倍率により ふんわりとした柔らかいものからカッチカチの硬いものまで… とにかくたくさんあります。

今回は

L-900

L-1400

L-2500

C-1000

C-4205

C-4305

C-4600

こちらの7種類、 形状は同じく四角と丸いものを、加工は打抜で見ていくことにします。

ちなみに今回検証する素材を密度、硬度順に並べるとこのような感じになります。 どのように差が出るのでしょうか…

四角

出ました。 柔らかい素材になるにつれえぐれが目立ちやすいという結果に。 素材のちがいでも随分と仕上がりに差が出ることがわかりました。

まとめ

今回の検証について資料を作成いたしました! 併せて冒頭でもお伝えのとおり品質保証室作成の 素晴らしい資料もプレゼント。 下記の気になるボタンをクリック&必要項目を ご記入いただけますとPDFファイルの ダウンロードがはじまります! ぜひお役立てくださいませ。

資料ダウンロード

加工断面仕上がりの謎

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